漢方の力
漢方医学によるアンチエイジングとは
漢方には、人間の体をゆるやかなペースで健康へと導いていく効果があります。
私たちの体の不調を治すだけでなく、体質そのものを改善して、老化を遅らせたり、加齢により低下してしまった機能を復活させたりすることもできるのです。
これが、「漢方のアンチエイジング」。
漢方では、よく「お血(おけつ)」という言葉を使います。
「お血」とは、うっ滞している血液、つまりドロドロしている血のことで、別名「古血(ふるち)」ともいいます。
お血がたまると、どのようなことが起こるのでしょう?体の中の血液循環がスムーズに行かなくなり、交通渋滞が起きてしまいます。お血が起こる原因は、ストレス、冷え、乱れた食生活、肥満などが考えられますが、漢方ではこのお血の状態をまず改善するということが基本になります。
漢方医学でみる老化が進む原因
漢方医学では、次に挙げる「4つの要素が絡み合う」ことで人間の老化が促進されると考えています。
- 気滞血お
体の中の血のめぐりが悪く、停滞している状態をいいます。血液の役目は、内臓・皮膚・神経など体の全ての組織に栄養と酸素を運ぶことなので、この血液のめぐりが滞ってしまうと、新陳代謝が低下し、体の機関の働きは鈍くなります。気滞血おが起こる原因は、ストレス、運動不足、生理期間の冷えなど。
- 痰湿貯留
脂肪を代謝できず、体の中に水分がたまっている状態をいいます。痰湿貯留を放っておくと、動脈硬化、心血管疾患を招きくことに。痰湿貯留の原因には、栄養過多、食生活のアンバランス。
- 気血虚弱
消化・免疫期間が弱っている状態をいいます。体の中の組織の機能が低下してしまうので、顔色が悪くなったり、肌の弾力が失われます。原因は、ダイエット、不規則な食事、冷えた飲料の飲みすぎ、ストレス。
- 腎虚
神経・生殖・ホルモン・免疫力が弱っている状態をいいます。腎虚になると、白髪の増加、骨粗しょう症、顔の黒ずみ、更年期障害、閉経、性機能の低下、ひん尿、記憶力の低下などの症状が表れます。
この4つの中で、思い当たる症状はありますか?
現在の体の状態を把握し、それにあった漢方を飲むことで、アンチエイジングの効果が期待できます。
アンチエイジングに効く漢方
アンチエイジングの効果が期待できるのは、以下の漢方です。
- 疲れやすい、冷え、便秘、肌荒れ ⇒ 当帰芍薬散
- イライラすることが多い、精神不安定 ⇒ 加味逍遥散
- 胃腸が弱い、口の周りに吹き出物ができる ⇒ 半夏瀉心湯
- 生理痛の悩み ⇒ 桂枝茯苓丸
- 顔が赤らむ、肌の炎症 ⇒ 清上防風湯